OSS の組込みシステムへの適用がもたらすもの

メリット

組込みシステムへの、オープンソース(OSS)製品適用には,さまざまなメリットがあります。

まず、ライセンスに関するコストの面で圧倒的に有利です。

そして、多くの優秀なエンジニアによるレビューおよびフィードバックがソースコードに含まれ,有償製品と比しても,十分に安定しています。

様々な組織に属する多数のレビュアが存在することで、知的財産権の侵害についてのリスクが下がるということも言えます。

また、OSS に関する情報は web 上に溢れています。商用製品の場合は,ほぼ全てを代理店経由で開発元に照会する必要がありますが,OSS の場合は複数の場所から情報を収集することが可能です. お探しの情報が web にあるかどうかの保証はありませんが、見つかる可能性が高いというのは開発の効率化に寄与するでしょう。

デメリットとリスク

しかし、コミュニティベースのOSSには,エンジニアリングサポートを受けづらいというデメリットがあります。

オープンコミュニティは、多くの場合,ボランティア活動です。 契約に基づく責任はありませんので、返答までの時間の最悪値が見積もれません。 質問の内容によっては、返答がない場合もあります。 短納期が求められる昨今の組み込み開発では、助言が得られないまま時間が過ぎていくという事態は,大きなリスクです。

また、オープンコミュニティでは,開発者の口にファスナーをかけることができません。多くの場合,メーリングリストやwebでのやり取りとなりますので,情報漏洩に敏感な場合には問い合わせを行うことが困難です.

リスクを回避して、メリットを享受するには

OSS を組込みシステムに提供する際のリスクは、 “ピンポイントで欲しい情報を、欲しい時に,こっそり知りたい”という, 商用製品では契約次第で得られるサービスを受けられないことに尽きます。

そこで、 合同会社もなみ屋は,OSS への組込みシステム提供に際して,サポートサービスを提供いたします

もなみ屋に所属するエンジニアには、25年前,つまり”オープンソース”という言葉が生まれる前から,GNU や BSD といった自由なソフトウェアの組込みシステムへの適用を行ってきた者もいます。

もなみ屋は、OSS だからという理由だけで,有償サポートは提供いたしません。 無償であるから/自由であるから、という理由だけ OSS を選定して炎上したプロジェクトをたくさん見てきているからです。 市販製品と互角または凌駕すると認めたOSSのみを、有償サポートの対象と致します。

サポート提供OSSの選定においては、TOPPERSプロジェクト,GNUデバッガ,Android-x86,mruby など,数々のソフトウェアにコミッタとして参加してきた弊社所属エンジニアの経験が活かされています。

もなみ屋のサポートサービスで、力強い製品開発

OSS の圧倒的な低コストを土台に、リスクを回避した力強い製品開発を進めるために。 合同会社もなみ屋が提供する各種OSSサポートサービスを、ぜひご活用ください。